2009年02月21日

今朝はシリアスな話を

2/20「体外受精で受精卵取り違え」
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/life/20090220ddm001040016000c.html?C=S


最初2/19にこの事件を知った時、他人の受精卵を間違えて戻し懐妊したという話だと思ってました。
(それだけでも大概な話ですが・・・)

2/20に続報を読むと他人の受精卵を間違えた「可能性が高い」というコトであると知り、
色々と考えてしまい僕らしくなくシリアスな話をします。

子供が欲しくて不妊治療を行い、やっと懐妊し、このご夫婦は大変喜ばれたことでしょう。

不妊治療というのは、僕も聞いたり読んだりしただけの「知識」でしかないのですが、大変ツラく厳しいものです。
それを乗り越えて待望の子供が出来たのですから最高の幸せを感じられてたことは想像に難くありません。

しかし、その幸せの絶頂の時に、医師から「あなたのお腹の子供はあなたの子供ではない」と告げられたのです。
さらに、「あなたの子供の可能性もある」と・・・。

このご夫婦の心情は、他人である僕の想像も付かない程のものであったろうと思います。
結果、このご夫婦は中絶を決意されました。もしかしたら、欲しくて欲しくてたまらなかった自分の子供かも知れない、お腹の中の命をです。
これ程残酷な決断を迫られることは無いでしょう。

僕だったら、そんな告白はして欲しく無かったかも知れません。

この医師が行ったミスは断じて許されるものではありませんが、それ以上に、正直に告白しこの残酷な決断をさせたことが僕には大変悲しく感じました。

僕は、変な考え方かもしれませんが、人間にとって自分が知らない(気づいてない)ことはその人にとっては無いことだと思ってます。いわゆる「知らぬが仏」を良い意味でとってます。

この事件の場合、こんなミスを知らなければ、生まれてきた子供が自分達の子供の可能性があるわけですし、もし違っても(血液型や似ている似ていないの問題はありますが)実の親子として普通に家庭を築けたのかも知れません。

真実に基づいて自分の意思で決断するべきとの考えの方には決して受け入れられない考え方だとは分かっていますが・・・。
また、こんな話をしていること自体、このご夫婦に対し失礼なことかも知れませんね。

今はただ、このご夫婦のご心痛が少しでも癒されることをお祈りするとともに、この世に生を受けながら生まれることの無かった命のご冥福を祈るだけです。


Posted by うさ父 at 09:27│Comments(0)
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